225年 7月 転生人生開始
ある日、孟獲の息子としての人生が始まった。
吉川英治、横山光輝の三国志を読んでいた私は、その知識で孟獲を助けてやることを決めた。
と、設定した。
本当に転生した、としたら言葉は分からないだろうけどね。
一応、孟会、と言う息子がいる、らしい。
小説では、祝融の登場時、孟獲は一族を集めて評議をしていた、と。
その中に息子がいても良いだろうけど、名前も戦闘も全く描写が無い。
戦闘に向かない息子だったのかもしれない。
その、猛会に転生した、として。
実際どんな人物なのかは全く分からない。
歴史に関わることの無い人生だったのか、本当にいたのかどうかすら。
まあ、他の資料等を見たことが無いので。
知らんので、好きに設定しちゃう。
服装は南蛮寄りにはせず、中国風にしてみたり、口調も南蛮とは違う感じに。
中国かぶれ、としよう。
諸葛亮と全く同じ能力値に設定したのだが、現在15歳、成長は持続にしたので、初期値は少し低い。
が、南蛮軍の中では断トツの知力だ。
朶思大王から軍師の地位を譲ってもらい、南蛮からの中国統一を目指す。
さて、この年、すでに曹丕から蜀を攻めろと言う誘いに乗って戦ってしまった後だからか、蜀とは敵対している。
しばらくすると、蜀軍が攻めて来るだろう。
年表を見てみると、3月に諸葛亮出発し、9月には凱旋、だと。
不可能だな、それは。
これ、スタート時期間違ってるような。
歴史的には、すでに戦っているはずなんだ。
成都から雲南まで騎馬で向かったとして、戦闘が無ければ半年掛からず到着は出来るが…歴史通り動きたいと思っても出来ないんだ。
ゲーム内では最奥の城が、雲南。
本来は、もっと奥地で、別々に暮らしていたはずだが、雲南に全員集合している。
結構な人数。
戦って、数が減って、奥地へ逃げて、その奥地で暮らしている王と組んで戦って、また減って…なんて話。
このあたり、実話かな?と思える部分。
新しい敵キャラクターが出て来て、戦って、と繰り返す。
いかにも子供が喜びそうな話の流れ。
諸葛亮の知略を様々表現する為の架空の戦いの可能性も有りそうだ、なんて私は思う。
彼等を上手く使えば問題無く蜀軍に勝てるだろう。
225年7月、各地の王を雲南に集結させた。
その時点で、私の介入関係無く、歴史は変わっているのだ。
劉備がいた頃は良かったのかどうか。
他所の王、沙摩柯も劉備軍に入って戦っているわけだ。
孟獲は諸葛亮に捕らえられた際に劉備のこと悪く言ったシーンは有るが。
劉備が亡くなってから色々起こったわけだが、生前南蛮連中とどうだったんだろう。
まあどちらにしろ、劉禅は信用出来ないし、私は蜀の運命を知っている。
諸葛亮に恨みは無いが、劉禅よりは孟獲だろう。
諸葛亮も、孟獲を解放して南蛮を治めさせていたわけだし。
孟獲に、中国統一出来る能力は有るだろう。
シリーズによっては、お隣に士一族がいて、その城を挟んですぐ孫権がいたり。
その道は無いので、蜀軍に集中出来る。
多分、そこにいるはずなんだろうけど。
前線の建寧へ皆移動、はせず。
雲南を先に完成させる。
未開の地で暮らしていた連中に、文明の雰囲気を、と。
市場だらけの城にしよう。
雲南で生活して、成都で、都会で暮らしてみたいと思わせる、てい。
戦争を仕掛ける理由としては、弱い、かな。
この城では、工房が有利だ。
でも、工房、造船向きの城はあんまり意味が無い。
兵器や船は、部隊が壊滅したら壊れるので、壊さなければ何回でも使えるんだ。
1つ、井闌を作って、後で工房は壊して農場にでもしてしまおう。
成都は土地が広いので、工房も作るから、2つ目以降は成都で作ろう。
雲南で作って成都に届ける場合、半年以上掛かるので、まずは成都侵攻に使う1つだけで良い。
その前にまず、厩舎を作って馬を少し。
私の特技、築城を活かすにはやはり騎馬だ。
厩舎も、後で壊そう。
兵舎は全ての城に建てる。
兵士0では輸送出来ないので、必ず要る。
人任せの輸送城、徴兵だけして、適当に金、米を運ぶだけで良い。
輸送城を任せるような人材に、余計なことをさせる理由は無い。
前線の建寧はまず鍛冶と兵舎。
雍闓。
朱褒。
高定と、その部下の顎煥。
放っといたら諸葛亮の策で高定が2人を…なんてことは起きず。
もし捕虜になったらどうなるか、だが、捕虜にはさせんので大丈夫だ。
しかし、雍闓、強いな。
孟獲を後ろ盾に反乱、って話だったはずだが、孟獲よりも雍闓が反乱軍のリーダーでも良さそう。
まあ、歴史通りなら最初に死ぬのは彼だが。
兵器の扱いがSなのも気になる…そんな描写は全く見たことが無いけど。
井闌担当のメインアタッカーとして活躍しそうだ。
序盤は彼の政治56を利用して内政。
今のメンバーなら内政エースだ。
内政施設の建設等に掛かる日数は最大で100日、忙牙長や兀突骨のような政治1桁連中に任せても良い。
井闌作りも、100日掛けて作っとけ、なんてことも出来る。
なので、政治の数字は気にしなくても、南蛮連中でも特に問題は無い。
成都も未だ、内政中。
まだ慌てる必要は無いかな。
225年12月 孔明の南蛮行
内政も途中。
ついにこの日が来たか。
孟獲に、父上、と。
親父、と呼ぶべきだったかな。
一王国として蜀と戦うのなら、言葉使いから周りを変えて行こうか(変わらんけど)。
名前は、転生前の本名だが、そのことは誰も知らない。
雲南に皆いるが、まだ十分間に合う。
成都建寧間の行軍は、騎馬以外だと3ヶ月以上掛かる。
連中の特徴として、よっぽど大量に余っていたら余分に持って来ることも有るが、基本、兵糧を200日分持って出撃する。
少し足止めしてやるだけで兵糧不足に陥るだろう。
初日は、趙雲と諸葛亮の2部隊。
歴史通り、諸葛亮が来た。
翌、追加の1部隊。
計、3部隊か。
少ないな。
まず、私は騎馬で雲南建寧間に、軍楽台を設置しながら向かう。
雲南からの輸送隊も出撃、井闌含め全ての武器を運びながら、輸送隊の移動にちょうど軍楽台の効果が当たるように確認しながら進む。
これで、訓練せずに輸送だけで兵の気力が十分上がる。
留守番は3人、徴兵、巡察、輸送を任せる。
残りは建寧に移動。
輸送には時間が掛かるが、移動なら10日だ。
3ヶ月有れば、まだ建寧の内政の空きを埋める余裕が有る。
私の建築も途中に、孟獲達は先に戦闘開始。
趙雲の部隊に呂凱がいて、毒泉を無視して来た。
残念ながら、それは愚策だな。
少ない部隊を2つに分けるなんて。
各個撃破出来そうだ。
建寧に到着した。
これが転生物の話なら、主人公対趙雲の一騎討ち、の末やっぱり趙雲には敵わない、と策を巡らす所だろうが、一騎討ちなんぞしたら一撃で葬り去られるだろうよ。
建築メインで…待てよ。
副将を連れて来ていないので、部隊の攻撃力が私の低い武力依存だ。
建築メインと言うか、建築しか出来ないな。
建築は騎馬、戦闘は弩で、火矢で戦うのが良い、か。
建寧に入り、馬を置いて弩を携えて出撃。
突出して来た趙雲を3部隊で囲んだ。
特に何の見せ場も無いまま、趙雲と呂凱を捕虜にした。
青紅の剣をいただく。
曹操→夏侯恩→趙雲→孟獲、と。
誰に渡すか、と…一騎討ちしないから良いか。
諸葛亮は建寧の市場を破壊し始めた。
あの辺に弓櫓でも建てようか。
2回目の侵攻が有るか分からないが。
捕虜は2人だけ、無事、1回目の諸葛亮の侵攻を防いだ。
もう、226年が終わりそうだ。
成都、建寧間での戦いは長引く。
226年12月 成都侵攻1回目
年内、魏の曹丕が亡くなった。
蜀ではすでに馬超も死に、漢中はぎりぎりの状態だ。
本来なら、皇帝の崩御なんて大変なことで、漢中に攻め込んだ部隊も引き返すだろう。
歴史的には、漢中は落ちないはずだが。
でも、彼等は曹丕を気にせず戦い続ける。
漢中陥落は時間の問題だろう。
建寧の内政も終わり、次の侵攻を待つ理由は無い。
が、趙雲の部隊のように突出してしまわぬよう、まずは車軸強化しよう。
壊されなければだが、井闌部隊を使い続けることが武器の温存になる。
兵器の素の移動力、建寧から成都への戦いに使うのは辛い。
まだもうちょっと、徴兵しながら待つ。
完成は、227年の3月だった。
捕虜だった呂凱を仲間にして、趙雲は捕虜のまま残し、4月に出撃だ。
私はお金をたくさん持ち、弩部隊で、建築しながら成都へ向かう。
遠いな。
5月、趙雲が脱走。
忠義の士はどうせ仲間にならんので、どうぞお逃げください。
そして、成都から関索、馬謖等が出撃した。
木獣も来ているな。
木獣、歴史通りのような気もするが、残念ながらこちら側に猛獣部隊は存在しない。
しかしこれは道中で戦闘か。
兵糧が保たないぞ。
成都の南で戦闘開始。
7月、関索と費禕を捕虜に出来た。
私が思う、大事な特技は私の持つ築城と、武器を大量に作れる能吏だ。
能吏持ちの費禕は後方支援に使うべきだろう。
何故、出て来たんだ。
9月、木獣を操る黄月英を捕虜に。
したが、やはりこれ以上は無理か。
兵の戦死で兵糧に多少の余裕は出るが…。
11月、退却開始。
3人捕虜に出来たが、兄弟や夫が国にいる奴は仲間にならん。
費禕が仲間に出来たら嬉しい。
諸葛亮の死後、蜀を支えた政治家が、蔣琬、董允、費禕の3人。
その中で1番長生きしたのが費禕だ。
ありがたい。
さて、退却する為の兵糧が足りない。
輸送隊を建寧から送り、一緒に帰る。
この、輸送隊を使った補給、何故か敵は全く利用しない。
兵を無駄に死なすなよな。
あれは、脱走されるのかそれとも餓死しちゃうのか…どっちかな。
退却中、蜀軍が追撃部隊を出した。
弓櫓を置いた、のだが、迂回しやがったな。
1回だけ毒泉を我慢して通過するルート、もう1つ建寧への道が有るんだ。
その、建寧の西側に、弓櫓等を追加。
もう、守備は万全だ。
趙雲、また来やがって。
孟獲みたいに何回も負けるつもりか。
228年 7月 成都侵攻2回目
趙雲等の進軍を待ち、倒してから侵攻する、としたので随分と日数が過ぎてしまった。
228年2月、費禕が仲間になってくれたので、武器にはもう困らないはずだ。
内政的には、まあ、人数いるから南蛮連中でも問題は無いけども、助かるかな。
出て来るなよ、と思いながら7月、進軍開始。
兵糧は少し余分に持って来たが、半端な位置で戦闘になれば結局戻ることになるだろうか。
今回は、城手前まで蜀軍の出撃は無し。
微妙に敵の弓櫓が成都の内政施設付近に有ったが、避けられる奴。
置くならちゃんと置け。
1つ2つ置いてもあんまりだぞ。
ZOCの効果も有るので、防衛にはかなり効くのに。
攻城兵器、の名前通り、私の弩部隊が敵に与える損害とは比べ物にならんのが雍闓の井闌部隊の1撃。
私が軍楽台を建てれば、気力は減らさずに撃ち続けることが可能。
一応、輸送隊に当たりそうな位置に設置した。
城攻めでは雍闓がエースだ。
諸葛亮等、知力の高い連中が少ない兵士で出撃して、知力低い連中を皆混乱させる、なんて手は有るんだけど、城から誰も出ず。
これなら井闌1つで十分勝てる。
孟獲、祝融、私、雍闓の4部隊で来たが、戟部隊は1つでも良かったか。
武器は三すくみだが、戟Sなら戟ばかりになったとしても戟で出撃させる。
得意なことだけしっかりやってもらう方針だ。
229年2月。
成都は南蛮軍の物に。
つづく